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ホエザル:新世界の樹上生活者



ホエザルはクモザルの仲間とともに、中米から南米の森林地帯に暮らしている。アフリカやアジアの猿に対して、新世界猿と呼ばれ、独自の進化を遂げたことを現すいくつかの特徴を持つ。そのもっとも顕著なものは、横に大きく広がった鼻と、小さな尻である。

ホエザルはその名のとおり、耳障りな大きな声で吼えまくるが、これは他の猿の集団に自分たちの縄張りを主張する行為だと見られる。ホエザルは通常20頭前後の集団を形成し、非常に縄張り意識が強い。

一生の大部分を樹上で過ごす。尻尾は裏側に触覚パッドを持ち、これを五本目の脚として使うほか、指先にある平爪が木登りするのに適している。

メスはほぼ1年―3年ごとに1匹の小猿を生む。出産の時期にはこれといったピークは見られない。人間同様一年中繁殖可能である。(写真はクロホエザル:ナショナル・ジオグラフィック)







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