動物写真を楽しもう〜壺齋散人の生命賛歌
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クモザル:小型の新世界猿



クモザルは中部から南部アメリカの熱帯林の中で生息する新世界猿である。同じ系統のホエザルより一回り小型で、体長は40センチ前後である。

習性や行動様式は、ホエザルとよく似ている。ホエザルより大きな集団(20−30匹)を作り、非常に縄張り意識が強い。他の集団に対して縄張りを主張するときには、ホエザル同様いっせいに大声を上げる。

メスは通常2−5年ごとに一匹の小猿を出産する。小猿は10週間ほど母親に抱きついて過ごした後は、母親を離れて他の小猿と遊んだりする。完全に独り立ちするのは、生後1年くらいである。

クモザルは原住民によって食用に捕獲されてきたこともあり、人間を非常に恐れている。この猿も、人間と出会って、こんなパニックの表情を呈しているのかもしれない。(写真はナショナル・グラフィックスから)







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