動物写真を楽しもう〜壺齋散人の生命賛歌 |
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上の写真(AP提供)は飼い主のダイアナさんと一緒にサンディエゴの海岸を散歩するグレート・デーン犬 Great Dane のタイタン。世界一背が高い犬としてギネスブックに登録されたそうだ。地面から肩までの高さは1メートル以上ある。また足を踏ん張って伸び上がった姿勢では、2メートルにも達するという。こんな犬に飛びかかられたら、屈強の男でも降参するほかはないだろう。 グレート・デーンは犬の中でも最も大型で、スマートなことで有名だ。ドイツ人が野生の猪狩りのために育成したといわれ、闘争心も旺盛らしいが、普段は柔和な性格で、人によくなつくという。ドイツ人はこの犬をこよなく愛し、国犬としている。 グレート・デーンとは大きなデンマーク人という意味だが、それはもともとフランス人が名づけたもの。フランス語では、この犬を Grand Danois つまり、でっかいデンマーク人というのである。それをイギリス人が採用した結果、 Great Dane という名が世界中に普及したというわけだ。 フランス人には、世の中の変ったものは何でも、デンマークやオランダと結びつける癖があるから、この型破りな犬にもデンマークの名を与えたのだろう。一方本家のドイツ人は、この犬の国際共通呼称として、ドイッチェ・フントDeutsche Hund、つまりドイツ犬という名を採用するよう、世界中に呼びかけている。 ところでダイアナさんによれば、タイタンは盲目でかつ聾唖だという。その上いろいろな病気にさいなまれており、ダイアナさんは三週間ごとにこの犬を、鍼灸院に連れて行くほか、カイロプラクティックも受けさせているそうだ。 それにしてもタイタンは、みれば見るほどスマートだなあ。こんなに足の長い生き物は、無論人間の世界にもいないし、他の種類の動物の間にも、そう多くはいないのではないか。(クモは別だと思うけど、クモの手足は長いからなあ。) |
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