動物写真を楽しもう〜壺齋散人の生命賛歌
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ブラックマンバ(Black Mamba)



写真(ナショナル・ジオグラフィックから)のヘビはブラックマンバ(Black Mamba)、南アフリカから東アフリカのサバンナ地帯に生息するヘビだ。コブラの仲間で、その毒の強さは最大級のもの、もしあなたがこいつに噛まれたら、対抗力のある血清を速やかに注射しない限り、20分以内には確実に死ぬとされる、超猛毒ヘビだ。

といっても、彼等はそう簡単には人を噛んだりはしない。基本的にはシャイな生き物なのだ。追い詰められない限り、敵に反撃したりはしない。普通は人間と出会うと、とぐろを巻いて知らん顔をするという。

それなのに好戦的で残虐なイメージをかぶせられたのにはわけがありそうだ。まず彼らは脚が早い、というか移動能力が高い。ある計測によれば時速20キロ以上をマークしたそうだ。これは脚を持たない動物としては驚異的な速さだ。人間の子供の脚だったら簡単に追いつかれてしまう。

また体の大きさもヘビの中では最大級に入る。少なくとも毒蛇としてはキングコブラとならんで最も大きい部類に入る。体長4.5メートルの個体も観察された例があるそうだ。通常は2.5メートルというのが標準だそうだが、それにしても大きい。これも、このヘビがことさらに恐れられる理由の一つになっている。

名前はブラックマンバというが、体の色は黒ではなく淡い灰色だ。ブラックと名付けられたのは、彼らの口の中の色による。彼らが獲物に向かって大きく口を開くと、それは赤ではなく真っ黒な色で染まっている。まさしく地獄の色だ。







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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2012
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