動物写真を楽しもう~壺齋散人の生命賛歌
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犬の起源はヨーロッパ?



家畜としての犬は、中国を中心とした東アジアから始まったとするのがこれまでの有力な説だったが、狼から犬への家畜化はヨーロッパから始まったとする新しい見解が現れた。この見解は、フィンランドのトゥルク大学の進化遺伝学者オラフ・タルマン(Olaf Thalmann)氏のチームの研究結果からもたらされた。チームはDNAの比較分析を行った結果、犬の直接の先祖は、ヨーロッパの、今は絶滅している狼であると結論付けたという。

当該の古代の犬の化石は1万9000年~3万2000年前のものとされているが、当時の人類は狩猟採集段階にあった。その人類の狩猟に、野生の狼の一部が加わるようになり、人間のよきパートナーとして認められていったのではないか、とチームは推測している。

ところで、この古代犬が現代のすべての犬の祖先なのかどうか、についてはまだ断言できないが、その可能性は高いようだ。そうだとすると、東アジアの犬は、ヨーロッパで発生した犬の幾世代か後の子孫だということになる。(写真はドイツで撮影されたハイイロオオカミ:NGから)







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