動物写真を楽しもう〜壺齋散人の生命賛歌 |
HOME|ブログ本館|東京を描く|あひるの絵本|美術批評|フランス文学| 万葉集|プロフィール|BBS |
![]() |
セレベス海の2800メートルもの深海で新種の環形動物が見つかった。(上の写真:AFP提供) ムカデを思わせるような多くの足をはやしたこの生き物は、体長が9.4センチ、体全体のイメージはイカのようでもある。そんなところから、英語では Squidworm (イカ虫)と呼ばれる。 歩くときは体を立てて、足のようなものをドミノ上に動かしながら進む。頭部からは、体と同程度か体よりも長い10本の触手と、コイルのように巻いた6対の頸器官が伸びていて、この器官で味や匂いを感じるという。 エサは、海に沈むプランクトンの死骸や排泄物などの「マリンスノー」と呼ばれる海中浮遊物、海中の掃除人といったところか。 この生き物が見つかったセレベス海は、フィリピンとインドネシアの島々に囲まれたコーラル・トライアングル(Coral Triangle、さんご礁の三角地帯)と呼ばれる海域の一角にある。周囲の海から一段と深まった海中の盆地といわれる地形で、深海生物の宝庫といえるほど、珍しい生き物が多いことで知られている。 |
|